フレーザー島 観光情報まとめ

世界遺産の概要


クイーンズランド州南部に位置するフレーザー島は、全長124㎞、最大幅22㎞、総面積18.4万haを誇る世界最大の砂の島で、その起源は今から14万年以上前にさかのぼる。
オーストラリア大陸東海岸を襲った豪雨がグレート・ディバイディング山脈の岩山を侵食し、後に風化した岩山が砂となり、貿易風や海流の影響で徐々に流され、現在の場所へと堆積してフレーザー島になった。

こうして長い歳月を経て形成されたフレーザー島は、貿易風や海流の影響で現在も少しずつ移動していると言われている。
今では砂でできたフレーザー島に緑豊かな熱帯雨林が形成され、ワラビーやポッサムなど47種の哺乳類、79種の爬虫類、猛禽類を含む350種以上の野鳥、そしてディンゴという野犬などが確認され、野生動物の宝庫となっている。

オーストラリア大陸の先住民アボリジニは、フレーザー島をパラダイスを意味するKgari(クガリ)と呼んでいたが、実際に訪れてみればその呼び名の理由がわかるでしょう。
どこまでも続く綺麗な砂浜、高さ240mを超える砂丘、そして100を超える澄んだ湖と無数の小川が流れ、多種多様な自然景観が広がっている。

フレーザー島を囲む海は海洋生物が多く生息し、イルカやジュゴン、エイやウミガメ、ザトウクジラなどを間近で見ることができる。
このように貴重な大自然と野生動物が生息するフレーザー島は、島のほぼ全域がグレート・サンディ国立公園に指定され、1992年に世界遺産に登録された。

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フレーザー島観光の拠点はハービーベイ


フレーザー島観光の拠点となるのは、フレーザー島の対岸にあるハービーベイ(Herver Bay)という地域で、海に面したこの地域はピアルバ(Pialba)、スカーネス(Scarness)、トーキー(Torquay)、ユーランガン(Urangan)という4つの町からなる。

スカーネスとトーキーはホテルやレストランが多く、ハービーベイの中心地といえる。
フレーザー島には舗装された道や公共交通機関がないこと、そして島内で個人で車の運転やキャンプをするには、クイーンズランド州政府の許可証の取得が必要なことから、ハービーベイ発のツアーに参加して訪れるのが一般的。

フェリーでフレーザー島に渡り、フレーザー島発のツアーに参加する方法もあるが、ハービーベイ発のツアーの方が種類が多いため、ハービーベイの町にあるビジターインフォメーションセンターや宿泊するホテルで相談し、好みのツアーを選ぶといいでしょう。

ハービーベイ沖合のプラティパス湾(Platypus Bay)はザトウクジラの休息地となっており、夏に別の場所で栄養を蓄えたザトウクジラは、冬も水温の高いこの湾に子を産んで育てるために毎年やってくる。
そのため、ホエールウォッチングのシーズンとなる8~10月は旅行者で大賑わいとなる。

クイーンズランド州政府の許可証について


クイーンズランド州政府の許可証を取得するには、店頭の窓口で申請するか、州政府公式サイトからオンラインで申請するかになる。

ハービーベイではビジターインフォメーションセンター、キングフィッシャーベイリゾート&ビレッジのチケットハット、フレーザーマジック4WDハイヤー、フレーザー島ではキングフィッシャーベイリゾート&ビレッジのリゾートフロントオフィスレセプションで申請・取得ができる。
この他にもブリスベンやレインボービーチなどに窓口がある。

料金は車両の許可証が1ヶ月有効で$46.65、キャンプは1名あたり1泊につき$5.95、家族の場合は1泊につき家族全員で$23.80。
この料金が適用される家族の条件は、大人が2人以下、子供が18歳未満、合計人数が8人以下。
つまり大人3人+子供5人の計8人の場合は$23.80+大人1人分の$5.95となる。

現地の各公式サイトはこちら。
クイーンズランド州政府
ハービーベイのビジターインフォメーションセンター
フレーザーマジック4WDハイヤー
キングフィッシャーベイリゾート&ビレッジ

ハービーベイの見どころ


ホエールウォッチング Whale Watching

シーズン期間中は毎日10隻以上のクルーズ船がハービーベイを出航する。
ザトウクジラは観察されているのがわかっているかのように、海面に顔を出す、海上に跳び上がる、尾ひれで海面を叩く、潮を吹くといった様々な姿を見せてくれる。

ただし環境保護の観点から、船の方からクジラの100m以内に近づく、一頭のクジラの周囲300m以内に4隻以上の船が入る、船でクジラを追いかける行為は禁止されている。

空きがあれば当日の朝でも予約可能だが、できれば前日までには予約を済ませておきたい。
通常のクルーズ船は多くの旅行者で混雑するが、少人数制のクルーズ船も出ている。

ドルフィンウォッチング Dolphin Watching

ホエールウォッチングのシーズンが8~10月なのに対し、1年中楽しめるのがドルフィンウォッチング。
ハービーベイにはシナウスイロイルカ(Indo Pacific Humpback Dolphin)、マイルカ(Common Dolphin)、バンドウイルカ(Bottlenose Dolphin)という3種類のイルカが生息している。
好奇心旺盛なイルカは、船の近くまでやってきて愛らしい姿を間近で見せてくれる。

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フレーザー島の見どころ


75マイルビーチ 75Miles Beach

フレーザー島の東側は海に面して美しいビーチがどこまでも続いているが、その中でも100㎞以上にわたって真っ直ぐ延びる南部の砂浜が75マイルビーチで、舗装された道がないフレーザー島で最も走りやすい場所とされている。

美しいビーチの波打ち際を四駆車で駆け抜けたり、ビーチを滑走路として利用して飛び立つシーニックフライトも行われており、ほとんどのツアーでこの2つを組み合わせることができる。

75マイルビーチには浜辺に打ち上げられた難破船マヘノ号(Maheno shipwreck)、粘土質の砂が固まってできた岩山がそびえる色鮮やかなカテドラル(The Cathedrals)、ビーチ沿いの森から海へと流れる清流エリクリーク(Eli Creek)などの見どころがある。

エリクリークは澄んだ綺麗な水が穏やかに流れ、浅いので子供でも安心して泳ぐことができる。
75マイルビーチは猛禽類や海鳥を観察するスポットでもあるが、岸から返す引き波が強いこと、そしてサメがいて危険なため海水浴には適していない。

マッケンジー湖 Lake Mckenzie

フレーザー島にはいくつもの湖があり、代表的なものはワビー湖(Wabby)、ビラビーン湖(Birrabeen)ガラウォンゲラ湖(Garawongera)、ブーマンジン湖(Boomanjin)、アロム湖(Allom)、そしてマッケンジー湖で、いずれも真っ白な砂浜と澄んだ青い水のコントラストが美しく、海水浴を楽しむことができる。
この中で最も美しいとされるのがマッケンジー湖で、中に入ると水の透明度の高さに驚かされる。

ウォーキングトレイル Walking Trail

フレーザー島にはいくつものウォーキングトレイルが造られており、熱帯雨林の森の中を見て回り、緑豊かな自然に触れることができる。
マッケンジー湖の近くにあるセントラルステーションでは、カウリの大木が根をはる、砂丘に囲まれた美しい森の中を散策できる。
パイルバレー(Pile Valley)では、穏やかな小川や原始的なジダの木、樹齢1000年以上のサティネーやブラッシュ・ボックスという巨木を間近で見ることができる。

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フレーザー島の気候


日本の約21倍という広大な国土を誇るオーストラリアは、地域によって気候が大きく異なる。
南部には比較的涼しい冬があるのに対し、北部のほとんどの場所は一年中温暖な気候をしている。
オーストラリアは海に囲まれた島国である一方、世界一乾燥した大陸ともいわれ、大陸中央部の内陸には砂漠地帯が広がっている。

フレーザー島がある東海岸中部は大きく分けて2つの季節があり、5月後半~10月前半は乾季で冬、10月後半~5月前半は雨季で夏となる。
最も雨が多いのは1~3月で、多い月では1ヶ月の降水量が250㎜以上にもなる。

雨季でも日本の梅雨のように一日中雨が降り続くことはあまりなく、短時間に集中的に降るスコールがある程度。
また、乾季だからといって全く雨が降らないわけではなく、1ヶ月に50~80㎜程度は雨が降る。

気温は夏と冬の寒暖差はあまりなく、冬でも平均最高気温は23℃あり、最低気温は10℃前後。
気温が最も高いのは12~3月で、この時期の平均最高気温は30℃、最低気温は20℃前後。
目的によって観光のベストシーズンは異なるが、クジラを間近で観察できるホエールウォッチングのシーズンは8~10月、海水浴を楽しむなら1~2月がいいでしょう。

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日本からのアクセスと行き方


日本からは、オーストラリアの各都市に直行便が出ている。
ケアンズまで約7時間、ゴールドコースト、ブリスベンまで約8時間、シドニーまで約9時間、メルボルンまで約10時間。
主な航空会社はカンタス航空、ジェットスター、ヴァージン・オーストラリアなど。
ハービーベイ空港(HVB)へのフライトはブリスベンとシドニーからでており、所要約1時間。

ハービーベイからフレーザー島まではフェリーで所要約1時間。
ハービーベイ以外では、ハービーベイの南に位置するリバーヘッズ、レインボービーチの北にあるインスキップポイントからもフレーザー島行きのフェリーがでている。

通貨と言語とビザについて

オーストラリアの公用語は英語で、通貨はオーストラリアドル(A$)とオーストラリアセント(A¢)。
また、オーストラリアへの入国にはビザを取得するかETA登録が必要。
ETAに関しての詳細はこちら。
オーストラリアへの入国とETA登録方法

気候に関してはこちら
オーストラリアの気候とベストシーズン

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オーストラリアの基本情報

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