カカドゥ国立公園 観光情報まとめ

世界遺産の概要


オーストラリア大陸の先住民アボリジニの古代文化が数多く残されている、ノーザンテリトリーの最北部に位置するカカドゥ国立公園は、2万㎢もの敷地面積を誇るオーストラリア最大の国立公園で、その広さは日本の四国に匹敵するほど。

この広大な園内には、チモール海へと流れる3本の大河と無数の支流からなる大湿原や渓谷、マングローブが生い茂る熱帯雨林や緑の草原、断崖絶壁の岩山など、変化に富んだ大自然が広がっている。
園内では約1500種もの植物が確認されているのに加え、約1万種の昆虫、約280種の鳥類、約120種の爬虫類、約80種の淡水魚、約50種の哺乳類、約30種の両生類が生息する野生動物の宝庫でもある。

約6万年前からアボリジニが生活していたこの地には、過去にアボリジニの人々が描いた壁画(ロックアート)がいくつも残され、人類最古のものとされる石器も出土している。
この地を訪れることで、豊かな自然とアボリジニの古代文化に触れることができる。
このように、カカドゥ国立公園は手付かずの大自然とアボリジニの貴重な遺跡が残される場所であることから、1981年に登録されたオーストラリアで最初の世界遺産である。

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観光の拠点となるのはジャビルー


カカドゥ国立公園の観光の拠点となるのは、園内で最も栄えた町であるジャビルー(Jabiru)で、この町に着いたらまずは公園管理事務所を兼ねたボワリ・ビジターセンター(Bowali Visitor Centre)に立ち寄りたい。

ここではカカドゥに関する情報や地図が載った無料パンフレットが入手でき、カカドゥの自然やアボリジニの文化に関する展示やビデオ上映が行われる、入場無料の博物館も併設されている。
この他にもジャビルーにはホテルやレストラン、ショッピングセンターなどがある。
また、カカドゥ国立公園の入園料は$25で14日間有効で、ボワリ・ビジターセンターや公園入園事務所など数ヶ所で支払いできる。

ジャビルーから東へ約7㎞の所にはジャビルー空港があり、ダーウィンからのチャーター機や遊覧飛行の小型飛行機が発着している。
遊覧飛行はカカドゥ・エアサービス社とシーニックフライト・カンパニー社、北オーストラリア・ヘリコプター社が行っていて、広大なカカドゥの大自然を上空から眺めると、地上とは違った感動が味わえる。

ジャビルーから南に延びるカカドゥ・ハイウェイを60㎞ほど行くとクーインダ(Cooinda)という町があり、ここにはホテルやキャンプ場、そしてクーインダ空港があり、ここからもチャーター機や遊覧飛行の小型飛行機が発着している。

クーインダにはワラジャン・アボリジナル・カルチュラルセンター(Warradjan Aboriginal Cultural Centre)があり、ここはカカドゥで暮らすアボリジニの人々が、自らの文化を伝えるために運営している入場無料の施設で、アボリジニに関する様々な展示がされている。
また、ジャビルーとクーインダからは、園内の見どころを巡るツアーが各種でている。

現地旅行会社公式サイトはこちら。
カカドゥ国立公園
グレイハウンド社
カカドゥ・エアサービス
シーニックフライト・カンパニー
北オーストラリア・ヘリコプター

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カカドゥ国立公園の見どころ


ウビルー Ubirr

イーストアリゲーター・リバーという川沿いにある岩場で、メインアートギャラリー(Main Art Gallery)、レインボーサーペントギャラリー(Rainbow Art Gallery)、マブユ(Mabuyu)という3つのエリアに数多くの壁画が残されている。

メインアートギャラリーには壁面を埋め尽くすようにカメやトカゲ、大型肉食魚のバラマンディ、かつてカカドゥに生息していたとされるタスマニアタイガーなどの壁画が描かれている。
レインボーサーペントギャラリーには、ドリームタイム(Dreamtime)というアボリジニの時代の伝説が壁画に描かれている。

マブユには精巧な漁師の壁画が描かれている。
これらの壁画の多くは、動物や人間の骨格や内臓が、細かい線で外観と同じくらいはっきりと描かれた、X線画法という独特の手法で描かれている。
また、メインアートギャラリーから登れる展望地は、広大なアーネムランド(Arnhem Land)を眺めることができる場所で、夕日を望むベストポイントでもある。

アーネムランドとは、アボリジニの人々が伝統文化を守りながら現在も暮らしている地域。
ウビルーはジャビルーから北へ40㎞ほどあるが、道がいいので30~40分ほどで着く。
乾季には1日数回、レンジャーガイドによる無料ガイドウォークが行われており、時間はボワリ・ビジターセンターで確認できる。

ノーランジーロック Nourlangie Rock

ジャビルーとクーインダの中間に位置する岩山で、アンバンバンギャラリー(Anbangbang Gallery)といわれる場所には、アボリジニの言葉でナマルゴン(Namarrgon)という雷男の伝説を描いた壁画が残されている。
岩山の上はグンワーデーワーデー展望地(Gunwarddehwardde Lookout)とよばれ、上まで登ればカカドゥの大自然を一望できる。

ノーランジーロックはジャビルーから所要30~40分ほどで、カカドゥ・ハイウェイを20㎞ほど進み、ここから東へ延びる道に入って12㎞ほどで着く。
乾季には1日数回、レンジャーガイドによる無料ガイドウォークが行われており、時間はボワリ・ビジターセンターで確認できる。

ジムジムフォールズ&ツインフォールズ Jim Jim Falls&Twin Falls

ジムジムフォールズはクーインダの南東約70㎞にある落差150m以上ある滝で、滝壺で泳ぐことも出来る。
ツインフォールズはジムジムフォールズからさらに10㎞ほどの所にあり、どちらの滝もそそり立つ断崖絶壁の渓谷から、滝壺めがけて勢い良く水が流れ落ちてくる。
ただし、乾季の真っ只中は滝の水が枯れてしまい、雨季の真っ只中は道路が通行不可となって観光できないため、季節の変わり目を狙って訪れた方がいいでしょう。

どちらの滝も車で行けるのは、滝の約1㎞手前にある駐車場までで、ここから滝までは歩くことになる。
カカドゥ・ハイウェイから南東へ延びるジムジムロードを進み、ここからジムジムフォールズまで約60㎞。
クーインダからは所要約2時間、ジャビルーからは約100㎞あり、所要約3時間。
他にも園内には、マグックフォール(Maguk Fall)という小さい滝や、映画“クロコダイル・ダンディー”でエコー・プールとして登場したガンロムフォールス(Gunlom Falls)などの滝がある。

イエローウォーター・リバー Yellow Water River

無数の水鳥や迫力ある大きなイリエワニなど、多くの野生動物が生息するイエローウォーター・リバーのクルーズは、カカドゥ最大の見所といっても過言ではない。
緑豊かな湿原の中をゆっくりと進んでいくと、水上や蓮の花の上を渡り歩く水鳥の様子や、水面や水際に身を潜めるワニなどを間近で観察できる。
イエローウォーター・リバーはクーインダのすぐそばにあるので、ここからでているツアーに参加して訪れるのが一般的。

マムカラ・バードサンクチュアリ Mamukala Bird Sanctuary

カカドゥきっての大湿原で、数々の水鳥が群れをなして生活している。
入り口にあるバードウォッチング用の小屋から観察すると、鳥の数の多さに圧倒される。
ジャビルーからアーネムハイウェイを西へ30㎞ほど行き、通りを左に曲がり1㎞ほど進んだ所にあり、ジャビルーから所要30分ほどで着く。
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カカドゥ国立公園の気候


日本の約21倍という広大な国土を誇るオーストラリアは、地域によって気候が大きく異なる。
南部には比較的涼しい冬があるのに対し、北部のほとんどの場所は一年中温暖な気候をしている。
オーストラリアは海に囲まれた島国である一方、世界一乾燥した大陸ともいわれ、大陸中央部の内陸には砂漠地帯が広がっている。

カカドゥ国立公園があるオーストラリア北部は、大きく分けて2つの季節があり、4月後半~11月前半は乾季、11月後半~4月前半は雨季、年間降水量のほとんどがこの雨季に集中していて、6~8月はほとんど雨が降らない。
最も雨が多いのは1~3月で、多い月では1ヶ月の降水量が450㎜以上にもなる。

雨季であってもそのほかの時期は、短時間に集中的に降るスコールがある程度で、日本の梅雨のように一日中雨が降り続くことはほとんどない。
気温は一年中高く、年間を通じて最高気温は30℃以上あり、最低気温も20℃前後ある。
気温が最も高いのは9~12月で、この時期の最高気温は35℃を超える。

カカドゥ国立公園は、乾季と雨季の変わり目を狙って訪れるのがベスト。
乾季は滝や川が干上がってしまうことがあり、そうなると大自然を満喫することができず、雨季の真っ只中は一部の道路が水没して観光に支障をきたすことがある。

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日本からのアクセスと行き方


日本からは、オーストラリアの各都市に直行便が出ている。
ケアンズまで約7時間、ゴールドコースト、ブリスベンまで約8時間、シドニーまで約9時間、メルボルンまで約10時間で、これらの都市からダーウィン国際空港(DRW)へのフライトがある。
主な航空会社はカンタス航空、ジェットスター、ヴァージン・オーストラリアなど。

ダーウィンからジャビルーへの移動について

ダーウィンからジャビルーまで約250㎞、グレイハウンド社(Greyhound)の赤い車体のバスで3~4時間。
この長距離バスは、ダーウィン中心部にあるトラジットセンター(Transit Centre)で発着する。

ダーウィン国際空港からダーウィン中心部までは約15㎞あり、飛行機の発着に合わせて運行しているエアポートシャトルバスを利用して向かうのが一般的で、このバスの終点がトラジットセンターになっている。
また、このバスでダーウィン市内の指定した場所まで行ってもらうこともできる。

通貨と言語とビザについて

オーストラリアの公用語は英語で、通貨はオーストラリアドル(A$)とオーストラリアセント(A¢)。
また、オーストラリアへの入国にはビザを取得するかETA登録が必要。
ETAに関しての詳細はこちら。
オーストラリアへの入国とETA登録方法

気候に関してはこちら
オーストラリアの気候とベストシーズン

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オーストラリアの基本情報

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