モンゴルの気候とベストシーズン

ユーラシア大陸の内陸部に位置するモンゴルは、日本の約4倍という広大な国土に多種多様な自然環境をもち、地域によって気候が大きく異なる。
地形は西高東低で、西には海抜3000mを超える高原や山岳がある一方で、東には海抜300mほどのなだらかな草原が広がっている。

南には乾燥した広大な砂漠地帯があるのに対し、北には緑豊かな針葉樹の森にいくつもの湖が点在し、このようなそれぞれの地域の特徴が、気候にも大きな影響を及ぼしている。

大陸性気候に属するモンゴルは、年間を通じて乾燥しているため、日中と朝晩の寒暖の差が大きい。
どの地域でも、日中と朝晩の寒暖の差は20~30℃近くになる。

中央部に位置するウランバートルの場合、夏の日中は30℃を超えるが、朝晩は5℃前後まで冷え込む。
夏と冬の寒暖の差も大きく、ウランバートルの冬の日中は-5℃前後までしか気温が上がらず、ここからさらに朝晩は-30℃以下まで冷え込む。

雨はどの地域も10~5月はほとんど降らず、年間降水量の大半が6~9月に集中してる。
降水量は地域によって異なるが、大体は6~9月の間で1ヶ月に40~100㎜ほどの雨が降る。
モンゴル観光のベストシーズンは、雨は降るが、気温が高くて天候が安定している7~10月。

四季の変化について


春(ハワル)

春は5・6月で、南西から入る暖気によって気温は10℃前後まで上がる。
春は気候が不安定で、突然の吹雪や砂嵐が吹き荒れたり、雨まじりの雪が降ることもある。
1日の中でも急激に気温が変化することもあり、日本の春のような過ごしやすさは感じられない。
この時期にモンゴルを訪れるのはできれば避けたい。

夏(ゾン)

夏は7・8月で、南西から入る暖気の勢力が増し、平均最高気温は35℃近くになる。
しかし、日陰に入れば涼しく感じられ、昼間は突然の雨によって気温が下がることもある。
夏は観光に最適な季節だが、朝晩は冷え込むので防寒対策は必須。
また、日差しが強いので帽子やサングラス、日焼け止めなども用意したほうがいいでしょう。
特にゴビ地方(砂漠)に行く場合は、日差しを遮るものが何もないので注意が必要。

秋(ナマル)

秋は9・10月で、天候は安定していて、最高気温も20℃前後まで上がるので観光に適した時期。
しかし、寒気の影響によって気温は1日ごとに下がっていき、季節は長い冬へと向かっていく。
また、朝晩は氷点下まで冷え込むので防寒対策は必須である。

冬(ウブル)

冬は11月~4月でとても長く、シベリア上空の寒気の影響で平均最低気温は-38℃まで下がる。
この時期にモンゴルを訪れる場合は、頭からつま先まで完全は防寒対策が必須で、耳まで隠れる帽子、口元まで覆える長いマフラー、風を通さない手袋、厚手の靴下などが必要になる。

地域による気候の違いについて


西部

モンゴル最高峰のフイテン山(標高4374m)を有する西モンゴルは高原と山岳地帯からなる。
西部の平均標高は1600~2000mだが、山脈の谷間の平地は1000mほどの地域もある。
平均気温は、ウブス湖周辺で7月は15~20℃、1月は-30℃。

ザブハン川の谷やハンフフ山脈周辺で7月は15~20℃、1月は-25~30℃。
年間降水量は、標高3000m以上で300~400㎜、2000~3000mで200~300㎜、1000m以下で100~200㎜。
冬の積雪量3~4mほど。

北部

針葉樹林に囲まれたタイガ地帯やフブスグル湖などを有し、野生動物も多い北モンゴル。
北部の平均標高は1800~2000mだが、セレンゲ川周辺は600~1200mと低い。

平均気温は山間部で7月は15℃、1月は-20℃。
セレンゲ川周辺は7月は15~20℃、1月は-5℃。
年間降水量はどちらも300㎜ほどで、冬の積雪量は6~7m。

南部

延々と続く乾燥したゴビ地帯(砂漠)や山塊からなる南モンゴル。
南部の平均標高は1200~1600mで、平均気温は7月は20℃以上、1月は-15~-20℃。
年間降水量は100~200㎜で、冬の積雪量は4mほど。

東部

広大でなだらかな平原が広がり、360度地平線が見渡せる東モンゴル。
東部の平均標高は1200~1500mで、平均気温は7月は15~20℃、1月は-15~-20℃。
年間降水量は200~300㎜で、冬の積雪量は3~4m。

基本情報はこちら
モンゴルの基本情報

合わせて読みたい記事はこちら