ブラジルの気候とベストシーズン

南米大陸で最大の国土面積を誇るブラジルは、その広大な土地に様々な自然環境をもち、気候も熱帯雨林気候から亜熱帯気候まで幅広く、地域によってその特徴が大きく異なる。
赤道直下の北部が年間を通じて夏のような気候なのに対し、南部では一応四季がある。

地域によってははっきりとした乾季と雨季があるが、その時期もやはり地域によって異なる。
また、南半球に位置するブラジルは北に行くほど暑く、南に行くほど寒くなり、季節も日本と逆になる。

北部の気候


ベレン、マナウス、サンタレン、テフェ、ボア・ビスタなどの都市がある北部はアマゾン河流域とブラジル高原からなり、最北部にはギアナ高地から成るブラジル最高峰ネブリナ山(標高3014m)がそびえる。
北部はギアナ高地を除けば大半が海抜200m以下の平野で、多くのアマゾン河の支流が流れるこの地域は、常緑樹林が生い茂った熱帯雨林(セルバ)が広がっている。

北部は年間を通じて高温多湿で蒸し暑く、最高気温は一年中30℃を超え、降水量も多い。
雨が少ない時期は地域によって多少前後するが、大半は7~10月の間で2~3ヶ月ほど。
それ以外は毎月200~400㎜ほどの雨が降り、1~4月はどの地域も特に雨が多い。
観光のベストシーズンは、唯一雨が少なくなる7~10月頃といえる。

中部の気候


ブラジリア、クイアバ、ボニート、カンポ・グランジ、コルンバなどの都市がある中部は中央にブラジル高原が、そしてパラグアイやボリビアと国境を接する内陸部にはパンタナールが広がっている。
パンタナールとはポルトガル語で“大沼地”という意味をもち、世界有数の大湿原として知られている。
ブラジル高原とアンデス山脈との間に形成されこのパンタナールは“生命の楽園”といわれ、豊富な水と緑豊かな自然の中で様々な野生動物が生息している。

中部は5~9月は乾季、11~3月は雨季と季節がはっきりと分かれている。
地域にもよるが、乾季はほとんど雨が降らず、湿度10%以下というカラカラに乾燥した日が続く。
乾季は一応冬でもあるが、それでも最高気温はブラジリアやカンポ・グランジで26℃前後、クイアバでは30℃を超え、日中の温度は雨季とさほど変わらないが、日本の夏のような蒸し暑さは感じない。
また、乾燥によって朝晩は10℃以下まで冷え込むこともあるので防寒着が必要になる。

雨季で最も雨が多いのは12~2月で、毎月200~250㎜ほどの雨が降る。
観光のベストシーズンは雨が少なく乾燥している6~8月といえるが、パンタナールを訪れるなら湿原の水位が最も下がる7~10月がオススメで、この時期は少なくなった水辺にワニや小動物が集中し、鳥なども繁殖のために集まってくるので、これらの野生動物を間近で見ることができる。
また、乾季は雨季に比べて人間に群がる虫が少ないという利点もある。

南部の気候


リオデジャネイロ、サンパウロ、クリチバ、ポルト・アレグレなどブラジルの主要都市が集中する南部は、南端部にはなだらかな丘陵の続く草原が広がっている。
一方で南東部には、ブラジル高原の中で最も高度の高いバンデイラ山(標高2890)を有する激しい山岳が多く見られ、地域によって気候が異なる。

南端部に位置するポルト・アレグレには乾季がなく、年間を通じて毎月100~150㎜ほどの雨が降る。
しかし、他の地域よりはっきりとした四季があり、夏(12~2月)は最高気温が30℃を超えるが、冬(6~8月)は20℃ほどなので過ごしやすい。
夏でも朝晩は20℃前後まで気温が下がり、冬は10℃近くまで冷えるので防寒着が必要になる。

南東部に位置するリオデジャネイロやサンパウロは乾季と雨季があるが、年間の気温の差は少なく、はっきりとした四季の変化は感じられない。
乾季(5~9月)といっても毎月40~80㎜ほど雨が降り、雨季(11~3月)は毎月100~200㎜ほど雨が降る。乾季の最高気温は25℃前後、雨季は30℃前後で、南端部ほどの気温の差はない。

この2つのエリアの中間に位置するクリチバも一応乾季と雨季があり、気温は南東部より低い。
乾季(4~8月)は毎月80㎜前後の雨が降り、雨季(9~3月)は毎月120~150前後の雨が降る。
乾季の最高気温は20℃前後、雨季は25℃前後で、南東部より少し涼しい。
しかし、乾季の朝晩は5℃前後まで冷え込むので防寒着が必要になる。

観光のベストシーズンは、乾季と雨季がある地域ならば乾季となるが、雨季でもそれほど雨が多いというわけではないのでいつでも観光可能である。
南端部も年間を通じて観光可能で、訪れる時期によって四季折々の変化を感じられる。

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