ブータン観光の仕組みと楽しむ方法

ブータンの観光に関しては様々な制度があり、個人が好きなように観光をするのは難しい。
常にガイドとドライバーが同行しているので、旅人が普段しているようにひとりで町を散策するもできず、決して安いとは言えない公定料金制度があるので、低予算で長期間滞在することもできない。

また、ブータン国内の県境には検問所があり、通過するにはビザ申請時に発行される通行許可証が必要なため、入国後に興味を持った場所に行くことができず、当初の予定通りの場所にしか移動できない。

ブータン観光は旅行会社の手配が必須


ブータンに入国するために必要なビザは個人で申請することができず、旅行会社からの手配という形でなければ申請できないようになっている。

政府に認可された旅行会社が旅行の日程や滞在場所などをブータン政府観光局に提出し、その内容が受理されて初めて、提出した日程分のビザ、そして内容に合った通行許可証が発行される。

また、この申請の際に公定料金や手数料などの総額を旅行会社に支払う。
そして、申請を行った旅行会社のガイドとドライバーが旅行に同行する。

日本語で対応ができる現地の旅行会社はこちら。
Druk Sakura Tours
Zhidey Bhutan Tours&Treks

公定料金制度について


公定料金制度とはブータン政府が宿泊、移動、食事などをパッカージ化して日割りの料金を定めた制度のことで、旅行者はこの制度を前提とした旅行会社のツアーに参加するという形を取らなければビザを取得することができない。

時期や人数によって異なるが、旅行者はブータン旅行会社に1泊US$200~290を支払う必要がある。
この料金には宿泊、食事、車、ガイド、ドライバーなどの費用が全て含まれている。

つまり、現地でかかる旅行に関する費用のほとんどが含まれているので、現地で支払いが必要になるのは嗜好品やみやげ物の購入、チップや寺院でのお賽銭くらいのものである。

旅行会社は公定料金から政府にロイヤリティを納め、残りの金額でこれらを手配し、さらに残った金額が旅行会社の利益となる。

ブータンにはチップの習慣はなく、ホテル、レストラン、タクシーでチップを渡す必要はない。
しかし、滞在中に行動を共にするガイドやドライバーに対するチップは一般化しており、最終日にまとめて現金を渡す旅行者が多い。
金額の目安は、同行してもらった滞在日数×100~200Nu程度。

通行許可証と県境の検問所


ブータン国内の長距離移動は事前に許可が必要で、県境などにある検問所を通過するには身分証明書と通行許可証が必要になる。

外国人旅行者の場合はガイドやドライバーが許可証を携帯し、検問所で提示して通過する。
通行許可証は、ビザ申請時に決めた旅行の計画に沿って発行されるため、ブータン入国後に予定になかった場所に行くことはできない。

例外的に通行が認められるのは、通行予定だった道路の封鎖や、国内線の欠航があった場合など。
現地での予定変更も可能ではあるが、許可証の発行といった事務処理に1~2週間程度かかるので、長期の滞在でなければ難しい。

ブータン観光を思い通りに楽しむには?


公定料金制度がある以上、ブータン観光はそれを前提とした旅行会社のツアーに参加する形になる。
グループで参加するのであれば、旅行会社のモデルプランをそのまま受け入れても違和感はないが、個人の場合は“参加者がひとりだけのツアー”という状態になってしまい、せっかくの一人旅を思い通りに楽しめなくなってしまう。

旅行会社は、特に注文がなければ個人でもグループのツアーと同様のサービスが求められていると考えるので、個人だからといってツアー内容を変更することはない。

しかし、ビザ申請時にこちらから行きたい場所やしたいことなどの希望を伝えておけば、その希望に沿ったツアーを組んでくれる。

“通行許可証を発行したのにその場所に行かない”というのは問題ないので、様々な可能性を考慮して事前に旅行会社と話し合いをしておけば、行動範囲はぐんと広がる。

旅行会社としっかり計画を立てれば“ツアーに参加している”という制約を感じることも少なく、逆に専属のガイドとドライバーがいるのでトラブルに巻き込まれる心配がなく、通訳を担うガイドのおかげで地元民とのコミュニケーションや交渉もスムーズで、うまくいけば一人旅以上のことが体験できる。

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